ハードディスクの回転数

ハードディスクは大量のデータを格納しますが、ハードディスク内に入っている情報を読み出す、また書き込むためには、内部の磁気ディスク上の目的位置に読み書き用の磁気ヘッドが移動する必要があります。
磁気ヘッドと磁気ディスクとの情報のやりとり自体は電気的な処理のため、ごく一瞬で済みます。
そのため、ハードディスクを読み書きする早さというのは、磁気ヘッドが磁気ディスクの目的の位置に「いかにたどり着くか」ということで決まってしまいます。

そこで重要となるのが磁気ディスクの回転数です。
磁気ヘッドの移動は磁気ディスクの回転数と組み合わされています。
そのため、磁気ディスクの回転数が早ければ早いほど「目的の位置」にたどり着くのが早くなるのです。

磁気ディスクの回転数は通常4500(回転/分)から10000(回転/分)です。
ハードディスクの回転数が大きければ大きいほど読み書きのスピードも上がるため、早く回転させるパワーとそれに耐えられる構造が必要になるためハードディスクの装置自体の値段も高くなります。

しかし、回転数を早くすれば、それにともないデメリットも発生してきます。
ひとつはバッテリーの問題です。ハードディスクの磁気ディスクは通常回転し続けています。
そのため、そのモーターで消費される電力は液晶ディスプレーとならんで、ノートパソコンに使われる部品のなかでも大きいとされています。
ハードディスクが消費する電力量はノートパソコン全体の10~15パーセントを占めているとも言われているからです。
また、高速で回転させた場合にはディスククラッシュの問題もでてきます。
高速で回転させることで電力量と摩擦により熱も発生します。夏場は特に故障の原因にもなります。
パソコンでは節電の設定も出来るので気になる人は調整してみましょう。



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